季節の祝祭
2023年 新年祭講演会のご案内
「浄土の光と死―宗教と造形」
世界各地の宗教において「崇高な光」は魂の救済の象徴として
普遍的で根本的な役割を担ってきました。仏教でも華厳(けごん)
の盧舎那仏(るしゃなぶつ)、密教の大日如来、浄土教の阿弥陀如
来などは典型的な光の存在です。このうち現世と死後の魂の双方
に深く関わったのは浄土教でした。そこでは現世での修行として
の「観想」(瞑想)と、人の死に際して浄土から来迎する阿弥陀如
来への熱烈な信仰がありました。死の極端な場合には、極楽浄土
の東門に対するとされた大阪・四天王寺の西門の海岸から沖へと
漕ぎ出して入水するものもありました。浄土教は平安時代後期か
ら隆盛し、信仰と結びつく造形が盛んに制作されましたが、今回
は平安時代から鎌倉時代の代表的な作例を通じて、光の霊性とか
たちの問題を考えたいと思います。 (金子啓明)
日時 2023年1月9日(月・祝) 13:00~15:00
新年祭講演 講師 金子啓明
交流会
会場 オイリュトミーハウス
東京都新宿区大久保2-10-2 山崎ビル102
参加費 会員・学生 1,000円 一般 1,500円
申込み・問合わせ Fax 047-336-4178(協会事務局)
E-mail country.society.japan@gmail.com